OECD実施の国際学習到達度調査(PISA)において、フィンランドは、3つの分野においてトップクラスを維持しています。この国の授業は、読むこと・考えること・発表すること・白紙から考えることを根幹としています。「知識を流す授業」ではなく、「ものごとを深める授業」です。知識をテストのための道具とせず、知識を発表するための手段とします。子どもたちがあるテーマを深める中で基礎基本の必要性を感じて、算数なり理科なりの勉強していく学習形式。「なぜ理科をやるの」という疑問が起こりにくい学習形式であると考えられます。私たちは、このようなコンセプトで中学受験の理科社会を進めます。
ごまかし勉強 (フィンランドメソッドの対極にあるもの)
藤沢伸介氏著の「ごまかし勉強」は、「ごまかし勉強」を、およそ、学習範囲の限定、自分でまとめない代用主義(依存的)、暗記主義、結果主義と定義しました。簡単にいえば、テストのために勉強し点さえ取れればいいと考える勉強です。その場主義で依存的な生き方が身についてしまいます。当然、「ごまかし勉強」の学習内容は、テストが終われば、すぐに泡沫となり消えていきます。学力低下の大きな原因の一つは、この辺りにあると思います。
「ごまかし勉強」の学習に対して「本物の学習」派の勉強は、戦略的であり、調べること味わうことや途中経過を大切にしています。このグループの学習は、学習が拡大系・深化系・感動系であり学習が,テスト終了後も継続的に進行する可能性が大であることがうかがえます。
残念ながら、「ごまかし勉強」には、家庭と塾と学校が大きく関わっているのです。
ごまかし勉強を克服します。